2026年のしし座流星群は、11月18日の明け方に見頃を迎えます。数十年に一度、無数の流星が降り注ぐ「流星雨」で知られるしし座流星群。2026年は例年並みの活動ですが、月明かりの影響が少なく、条件は良好です。この記事では、しし座流星群2026の極大の日時、1時間あたりの流星数、見やすい時間帯と方角、観察のコツまでを、初心者の方にもわかりやすくまとめました。
しし座流星群とは?「流星雨」で知られる流星群

しし座流星群は、毎年11月中旬に活動する流星群です。過去に何度も「流星雨」……空が流星で埋め尽くされるほどの、けた外れの出現を見せてきたこと。とくに2001年には、日本でも1時間に数千個ともいわれる流星が観測され、多くの人が夜空を見上げました。
この流星群の母となる天体は、テンペル・タットル彗星という、約33年かけて太陽のまわりを一周する彗星です。この彗星が通り道に残していったちりの粒に地球が突入することで、しし座流星群は生まれます。彗星が地球の近くに戻ってくる周期に合わせて、約33年ごとに活動が非常に活発になる年があるのが、しし座流星群の大きな特徴です。

2026年は、その「当たり年」にはあたりません。ですが、しし座流星群の流星は、あらゆる流星群のなかでもとくにスピードが速く、明るい流星(火球)も見られることで知られています。数は多くなくても、一つひとつが印象的な流星群なのです。
2026年のしし座流星群、極大はいつ?

2026年のしし座流星群は、11月18日の午前9時ごろに極大(もっとも活動が活発になること)を迎えると予想されています。ただし、この時刻は日本では昼間にあたります。そのため、実際に観察するなら、極大に近い18日の未明から明け方にかけて、そして前夜の17日深夜がねらい目です。
気になる出現数は、空の暗い場所で観察した場合、1時間あたり10〜15個程度が予想されています。数としては控えめですが、しし座流星群ならではの速く明るい流星が期待できます。焦らず、ゆったりと夜空を眺めて待つのがおすすめです。
2026年は月明かりの条件が良好
流星観察でもっとも大切なのが、月明かりの有無です。明るい月が空にあると、暗い流星がかき消されて見えにくくなってしまいます。その点、2026年のしし座流星群は好条件です。極大前後の月は真夜中の23時ごろには沈んでしまうため、月が沈んだあとの深夜から明け方は、月明かりに邪魔されずに観察できます。暗い空で、しし座流星群本来の姿を楽しめる年といえます。
いつ・どの方角を見ればいい?

観察のベストタイミングは、11月18日の午前0時から夜明け前にかけてです。流星が飛び出してくる中心(放射点)はしし座にあり、この放射点が空高くのぼるほど、流星の数も見やすくなります。東京の場合、放射点は次のように空を移動していきます。

1時ごろには東の低い空にあった放射点が、夜明けが近づくにつれて南東の高い空へとのぼっていきます。放射点が高くなる未明から夜明け前が、もっとも多くの流星を見られる時間帯です。
ただし、放射点の方向ばかりを見つめる必要はありません。流星は放射点を中心に、空全体に飛びます。むしろ、放射点から少し離れたあたりのほうが、長い軌跡を描く流星を見やすいこともあります。空の広い範囲を、なるべく暗い場所でぼんやりと眺めるのがコツです。
観察を成功させる3つのコツ

① なるべく空の暗い場所へ
街明かりの少ない、空の暗い場所を選ぶことが何より大切です。街なかでは明るい流星しか見えませんが、暗い空なら、しし座流星群の細かな流星までとらえられます。近くの公園でも、街灯のない方角を選ぶだけで見え方は変わります。
② 望遠鏡・双眼鏡は使わない
流星の観察に、望遠鏡や双眼鏡は必要ありません。むしろ視野が狭くなり、かえって見つけにくくなります。肉眼で、空の広い範囲を見渡すのが一番です。寝転がれるレジャーシートやリクライニングチェアがあると、首が疲れず快適に空を見上げられます。
③ 目を暗さに慣らし、防寒をしっかり
外に出てすぐは、目が暗さに慣れていません。空を見上げてから15分ほどたつと、目が暗さに順応し、暗い流星まで見えるようになります。また、11月中旬の夜明け前は非常に冷え込みます。防寒対策は万全に。温かい飲み物や毛布があると、長時間の観察も快適に楽しめます。
よくある質問
Q. 2026年のしし座流星群は、たくさん見られますか?
2026年は、しし座流星群が大出現する「当たり年」ではありません。空の暗い場所で、1時間あたり10〜15個程度が予想されています。数は控えめですが、月明かりの条件が良く、しし座流星群ならではの速く明るい流星が期待できる年です。ゆったりと夜空を楽しむ気持ちで観察するのがおすすめです。
Q. 「流星雨」はまた見られますか?
しし座流星群は、母天体のテンペル・タットル彗星が地球に近づく約33年ごとに、流星雨クラスの大出現を見せることがあります。前回の大出現は2001年前後でした。次に大きな活動が期待されるのはしばらく先になると考えられていますが、こうした周期を知っておくと、天文ニュースを見るのがより楽しくなります。
Q. しし座を見つけられないと観察できませんか?
いいえ、しし座を見つけられなくても大丈夫です。流星は放射点であるしし座を中心に、空全体に現れます。しし座の位置を無理に探すより、空の広い範囲をぼんやり眺めるほうが、かえって多くの流星に気づけます。方角の目安として東〜南東の空を意識しつつ、リラックスして夜空全体を見上げてみてください。
まとめ:2026年のしし座流星群は、条件良好の見頃

2026年のしし座流星群は、11月18日の明け方が見頃です。大出現の年ではないものの、月明かりの影響が少なく、しし座流星群ならではの速く明るい流星を楽しめる良好な条件です。観察は18日の未明から夜明け前がねらい目。放射点のあるしし座が高くのぼる時間帯に、空の暗い場所で、肉眼でゆったりと空全体を眺めてみてください。
11月の夜明け前は冷え込みますので、防寒だけはしっかりと。速く流れる明るい流星が、澄んだ冬の入り口の夜空を横切る……そんな瞬間に出会えるかもしれません。この秋から冬の天体観測の一つに、ぜひしし座流星群を加えてみてください。

