2026年もいよいよ後半戦。実は10月から12月にかけては、一年のなかでも天体ショーが目白押しの時期です。この記事では、年末までに見られる主な天文現象を月ごとにまとめました。オリオン座流星群、しし座流星群、そして最高の条件で見られるふたご座流星群に、2026年最大の満月(スーパームーン)まで……見逃したくないイベントの日付と見どころが、これひとつでわかりますよ!
秋から冬は、実は天体観測の「当たりシーズン」

「天体観測は夏」というイメージがあるかもしれません。ですが、空気が澄んで星が美しく見える秋から冬こそ、実は天体観測にうってつけの季節。しかも2026年の10月から12月は、有名な流星群が立て続けに極大(もっとも活動が活発になること)を迎え、さらに一年でいちばん大きく見える満月まで登場する、まさに見どころの詰まった3か月なのです。
寒くなってくる時期だけに、防寒だけはしっかりと。そのうえで、これから紹介するイベントの日付をカレンダーアプリに書き込んでおけば、2026年の締めくくりを、忘れられない星空とともに迎えられるハズです。
【10月】土星が見頃、オリオン座流星群も
見頃を迎えた土星(10月上旬〜)

10月は、美しい環をもつ土星が観察の好機を迎えます。地球から見て土星が太陽と正反対の位置に来るため、一晩中見えて明るく観察しやすい時期。とくに10月下旬には土星に月が接近し、夜空で二つが寄り添う様子を楽しめます。小さな望遠鏡があれば、土星の環まで見えることも。肉眼でも、少し黄色みがかった明るい星として見つけられます。

オリオン座流星群が極大(10月22日ごろ)

10月22日ごろ、オリオン座流星群が極大を迎えます。1時間あたり5〜10個程度と数は多くありませんが、速くて明るい流星が多いのが特徴。あの有名なハレー彗星が残していったチリが元になっている、と聞くとロマンを感じますね。流れる方向のもとになる場所(放射点)はオリオン座付近ですが、流星は空全体に現れるので、なるべく空の広い範囲をぼんやり眺めるのがコツです。
観察のベストタイミングや方角など、より詳しい情報は個別の完全ガイドにまとめています。あわせてご覧ください。


【11月】しし座流星群と、火星・木星の接近
火星と木星が接近(11月中旬)


11月14日から17日ごろにかけて、赤い火星と、太陽系最大の惑星木星が、夜空で近づいて見えます。色も明るさも異なる二つの惑星が並ぶ光景は、肉眼でも十分に楽しめます。惑星どうしの接近は、実際には遠く離れた惑星が、地球から見てたまたま同じ方向に重なって見える現象です。見かけの共演を、ぜひ探してみてください。


しし座流星群が極大(11月18日ごろ)


11月18日ごろには、しし座流星群が極大を迎えます。しし座流星群は、かつて数十年に一度、無数の流星が降り注ぐ「流星雨」を見せたことで知られる流星群。近年は活動が落ち着いており、通常の年は数はそれほど多くありませんが、非常に速い流星が見られるのが特徴です。夜半過ぎから明け方にかけてが観察のチャンスです。


明けの明星・金星がもっとも明るく(11月末)


11月の終わりごろ、金星が最大光度を迎え、一年のなかでもとりわけ明るく輝きます。金星は月を除けば夜空でもっとも明るい天体で、その輝きは「宵の明星」「明けの明星」と呼ばれ親しまれてきました。あまりに明るいため、UFOと見間違えられることもあるほど。ひときわ明るい星を見つけたら、それはきっと金星です。


【12月】年内最大の見どころが集中
2026年の天体ショーは、最後の12月にクライマックスを迎えます。年内最大級の流星群と、一年でいちばん大きな満月が、いずれも絶好の条件でそろい踏みするのです。
ふたご座流星群が「絶好の条件」で極大(12月14日)


12月14日の23時ごろ、ふたご座流星群が極大を迎えます。ふたご座流星群は、8月のペルセウス座流星群と並ぶ「年間三大流星群」のひとつ。そして2026年は、条件が非常に恵まれています。極大の時刻が日本の夜と重なるうえ、月明かりの影響もほとんどないため、暗い流星まで見やすい「絶好の条件」なのです。空の暗い場所では、1時間あたり60個程度もの流星が期待できます。
見頃は14日の深夜から15日の未明にかけて。今年の天体観測の締めくくりに、これ以上ないイベントです。防寒をしっかりして、ぜひ夜空を見上げてみてください。詳しい観察方法は個別ガイドにまとめています。
2026年で最も大きい満月(12月24日)


クリスマスイブの12月24日、2026年で地球にもっとも近い満月がのぼります。地球に近い満月はいつもより大きく明るく見えるため、スーパームーンとも呼ばれます。月は地球のまわりを少しゆがんだ円を描いて回っているため、地球に近づくタイミングと満月が重なると、こうして特別に大きな満月になるのです。一年の締めくくりの夜空を飾る、大きな満月をお楽しみください。
2026年10〜12月の天体ショー早見まとめ


年末までの主な天文現象を、もう一度おさらいしておきましょう。気になるものは、忘れないうちにカレンダーに印をつけておくのがおすすめです。
- 10月上旬〜:土星が見頃(下旬に月と接近)
- 10月22日ごろ:オリオン座流星群が極大
- 11月14〜17日ごろ:火星と木星が接近
- 11月18日ごろ:しし座流星群が極大
- 11月末:金星が最大光度(宵の明星)
- 12月14日ごろ:ふたご座流星群が極大(絶好の条件)
- 12月24日:2026年で最も大きい満月(スーパームーン)
よくある質問
Q. 2026年後半で、一番のおすすめはどれですか?
初心者の方にいちばんおすすめなのは、12月14日ごろに極大を迎える「ふたご座流星群」です。2026年は月明かりがなく、極大の時刻も日本の夜と重なるため、数年に一度といえる好条件。空の暗い場所なら1時間に60個程度の流星が期待でき、特別な道具もいりません。今年の天体観測の締めくくりに、ぜひ狙ってみてください。
Q. 流星群を見るのに、望遠鏡や双眼鏡は必要ですか?
流星群の観察に、望遠鏡や双眼鏡は必要ありません。むしろ、視野の狭い道具はかえって不向きです。流星は空のどこに現れるかわからないため、肉眼で空全体をぼんやり眺めるのが一番です。レジャーシートや寝転がれる椅子を用意して、なるべく空の暗い場所で、ゆったりと夜空を見上げてみてください。目が暗さに慣れるまで、15分ほど待つのもポイントです。
Q. スーパームーンは普通の満月とどう違うのですか?
スーパームーンは、満月のなかでも地球にとくに近づいたときの満月を指す言葉です。月は地球のまわりを少しゆがんだ円を描いて回っているため、地球との距離が変化します。近づいたタイミングと満月が重なると、遠いときの満月に比べて大きく明るく見えます。2026年は12月24日の満月が、地球にもっとも近い満月にあたります。
まとめ:2026年の締めくくりは、星空とともに
2026年の10月から12月は、オリオン座流星群、しし座流星群、そして絶好の条件で見られるふたご座流星群と、流星群が続く豪華なシーズンです。加えて、土星の見頃、火星と木星の接近、金星の輝き、そして2026年最大の満月と、見どころが尽きません。
寒い季節ですが、防寒対策をしっかりすれば、澄んだ冬の夜空は最高の贈り物になります。気になったイベントを一つでも、ぜひ実際に見上げてみてください。2026年の締めくくりが、きっと特別な思い出になるハズです。











