流星はなぜ光る?|流星群の正体と願いごとの話

流星はなぜ光る?アイキャッチ

夜空をスーッと流れていく流れ星。願いごとを3回となえると叶う、なんて話も有名ですよね。でも、あの光の正体はいったい何なのでしょうか。実は流れ星は「星」そのものではなく、宇宙にただよう小さなちりが、地球の空気に飛びこむときに光る現象です。そしてこの仕組みがわかると、「流星群」がなぜ毎年決まった時期にやってくるのかも、すっきり理解できます。この記事では、流星が光る理由と流星群の正体を、初心者の方にもわかるようにやさしく解説します。次の流星群が、もっと待ち遠しくなるはずです。

目次

流れ星の正体は「星」ではない

流れ星の正体は「星」ではない

「流れ星」と呼ばれてはいますが、その正体は星ではありません。宇宙空間にただよう、数ミリほどの小さなちり(ちりや砂つぶのような粒)が、地球の空気に高速で飛びこんできたときに光る現象です。夜空で自ら輝く恒星とはまったく別のもので、正しくは「流星(りゅうせい)」と呼ばれます。あの一瞬の光は、宇宙のちりが地球にぶつかった、その瞬間のきらめきなのです。

なぜ光るの?空気とのこすれ合いで高温になる

宇宙のちりは、とてつもない速さで地球に飛びこんできます。すると、上空およそ100kmあたりで空気の分子と激しくぶつかり合い、その摩擦のような作用でまわりの空気ごと一気に高温になります。このとき、ちりや空気が熱せられて光を放つのが、流れ星の光の正体です。ちり自体は小さいので、多くはこの高温で燃えつきてしまい、地上まで届くことはほとんどありません。ほんの一瞬で消えてしまうのは、そのためです。

宇宙のちり(数ミリほど)が上空およそ100kmで空気にぶつかり、まわりの空気ごと高温になって光る流れを示した図
ちりが空気にぶつかって高温になり、光る

「流星群」は、彗星が残したちりの通り道

ふだんはたまにしか見られない流れ星が、一年のうち決まった時期にたくさん流れることがあります。これが「流星群」です。その正体は、彗星(ほうき星)が通ったあとに宇宙空間へばらまいた、ちりの帯です。地球は太陽のまわりを回るなかで、毎年決まった時期にこのちりの帯の中を通過します。すると、たくさんのちりがいちどに地球の空気へ飛びこみ、多くの流れ星となって見えるのです。流星群が毎年同じ時期にやってくるのは、地球が同じ場所を規則正しく通るからなのです。

彗星が残したちりの帯の中を、地球が毎年同じ時期に通りぬけて流星群になることを示した図
地球がちりの帯を通りぬけると、流星群になる

代表的な流星群を知っておこう

代表的な流星群を知っておこう

流星群には、それぞれ見ごろの時期があります。夏の「ペルセウス座流星群」、秋の「オリオン座流星群」、冬の「ふたご座流星群」は、とくに数が多く観察しやすいことで知られ、「三大流星群」とも呼ばれます。それぞれの見ごろや観察のコツは、当サイトの観測ハウツーの各記事でくわしく紹介しています。この記事で流れ星の仕組みをつかんでから読むと、より深く楽しめるはずです。

よくある質問(FAQ)

Q. 流れ星と「隕石」は何が違うのですか?

流れ星は、宇宙の小さなちりが空気中で燃えつきて光る現象です。一方、大きめの岩のかたまりが燃えつきずに地上まで落ちてきたものが「隕石(いんせき)」です。ほとんどのちりは上空で燃えつきるため、地上に落ちてくることはめったにありません。

Q. 流れ星はどこを見ていれば見つけやすいですか?

流れ星は空のどこに現れるかわからないので、なるべく空を広く見わたせる場所で、特定の方向を決めずに全体をぼんやり眺めるのがコツです。街あかりの少ない暗い場所ほど、たくさん見つけられます。目が暗さに慣れるまで15分ほどかかるので、あせらず待ちましょう。

まとめ:流れ星の正体は、空気にぶつかって光る宇宙のちり

流れ星の正体は、宇宙の小さなちりが地球の空気に飛びこみ、高温になって光る現象です。そして流星群は、彗星が残したちりの帯の中を、地球が毎年決まった時期に通りぬけるときに起こります。仕組みを知ると、「今年はいつ、どの流星群が見ごろかな」と、夜空を待つ楽しみが増えるはずです。次に流れ星を見つけたら、それは宇宙のちりが届けてくれた一瞬のきらめきなのだと、思い出してみてください。

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この記事を書いた人

はじめまして、星空ログ編集部です。「星空をもっと身近に」を合言葉に、初心者向けの望遠鏡選びといった実用的な情報から、知って得する天体雑学まで、宇宙にまつわるさまざまなコンテンツをお届けしています。日々刻々と変わる夜空の魅力を、わかりやすく丁寧にお伝えしていきます。

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