口径(有効径)

望遠鏡の箱に大きく書かれた「倍率」より、じつは小さく書かれた「口径」のほうが大事です。口径は、望遠鏡が集められる光の量を決める、いちばんの性能の目安です。

目次

口径とは? ― 光を集める「バケツ」の大きさ

口径は、望遠鏡のレンズや鏡の直径のことで、単位はミリメートル(mm)です。望遠鏡は、星の光を集めて見やすくする道具ですから、口径は光を集めるバケツの大きさにあたります。口径が大きいほど、たくさんの光を集められます。

集められる光の量(集光力)は、口径の2乗に比例します。たとえば、口径が2倍になると、集める光の量は4倍です。

口径で何が変わる?

暗い星まで見える

光をたくさん集められるので、肉眼では見えない暗い星や、淡い星雲・星団も見えやすくなります。

細かい部分まで見える(分解能)

口径が大きいほど、近くにある2つの星を分けて見る力(分解能)も高くなります。目安として、近い2つの星を分けられる角度(秒角)は、116を口径(mm)で割った値とされています。口径80mmなら、約1.5秒角です。

倍率の上限もきまる

倍率は、アイピースを替えれば上げられますが、使える限界は口径で決まります。目安として、口径(mm)の2倍くらいまでとされています。口径80mmなら、約160倍が上限の目安です。これ以上上げると、像が暗くぼやけてしまいます。

口径の選び方の目安

  • 口径60〜80mm:月や惑星、明るい星団を楽しむ入門用。軽くて扱いやすい。
  • 口径100〜130mm:中級向け。星雲・星団も見やすくなり、惑星の細部も見えてくる。
  • 口径150mm以上:本格的な観望向け。重くて大きいので、設置や持ち運びを考える必要がある。

大きければよいとは限りません。重くて使わなくなってしまうより、気軽に出せるサイズを選ぶほうが、結局は長く楽しめます。

口径についてのよくある疑問

Q. 「有効径」とは何ですか?

実際に光を集められる部分の直径のことです。反射式の望遠鏡では、中央に副鏡があり、その影になる部分があるため、口径と有効径に差が出ることがあります。

Q. 倍率が高ければ、よく見えますか?

いいえ。口径が小さいまま倍率だけ上げても、暗くぼやけた像になります。倍率は口径とセットで考えます。

Q. 双眼鏡の「7×50」の50も口径ですか?

はい。数字の後ろの50が、対物レンズの口径(mm)です。

選ぶときの考え方

望遠鏡を選ぶときは、まず口径を確認し、次に自分が無理なく運べる重さかどうかを考えましょう。口径は性能の目安ですが、使いやすさとのバランスも大切です。

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この記事を書いた人

はじめまして、星空ログ編集部です。「星空をもっと身近に」を合言葉に、初心者向けの望遠鏡選びといった実用的な情報から、知って得する天体雑学まで、宇宙にまつわるさまざまなコンテンツをお届けしています。日々刻々と変わる夜空の魅力を、わかりやすく丁寧にお伝えしていきます。

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