1. 星座名・学名・略符・読み方
くじら座/学名:Cetus/略符:Cet/読み方:くじらざ
2. 見つけ方
「秋の四辺形(ペガススの四辺形)」の東側の辺を、そのまま南へのばしていくと、くじらの尾にあたる2等星デネブ・カイトスが見つかります。デネブ・カイトスから東へ目を移すと、4〜5個の星がつくる小さな五角形があり、これがくじらの「頭」にあたります。

3. 観測に適した季節・時間帯
見ごろは11月〜12月です。11月下旬の21時ごろには、南の空にやや低めに見えます。
4. 日本からの見え方
見える(日本全国)。南の低空に大きく広がる星座のため、南の視界が開けた場所での観測がおすすめです。全88星座中、うみへび座・おとめ座・おおぐま座に次いで4番目に広い星座です。
5. 神話・由来
エチオピア王妃カシオペアが、娘アンドロメダの美しさを「海の神の娘たちより美しい」と自慢したことで、海神ポセイドンの怒りを買ってしまいます。怒ったポセイドンは、海の怪物ケートス(くじら)をエチオピアに送り込み、国を洪水と怪物の襲撃で苦しめました。生贄として岩に鎖でつながれたアンドロメダをケートスが襲おうとしたところ、英雄ペルセウスが駆けつけてこれを退治し、姫を救ったと伝えられています。
6. 含まれる代表的な天体
デネブ・カイトス(β星、2等星。くじら座で最も明るく、「くじらの尾」を意味する)。ミラ(ο星、約332日の周期で2等星から10等星まで明るさが変化する変光星)。
7. 豆知識・トリビア
ミラはラテン語で「不思議なもの」を意味します。恒星は明るさが一定だと考えられていた時代に、明るさが大きく変化する星として発見された最初期の例の一つで、変光星研究の出発点となった歴史的に重要な星です。明るい時期には肉眼でもはっきり見えますが、暗い時期は双眼鏡でも見えにくくなります。
8. 観測に便利な機材
星座自体は肉眼でも十分楽しめますが、ミラの明るさの変化を継続して観測するには、双眼鏡と記録用のメモやアプリがあると便利です。
9. 関連する用語事典項目へのリンク
見ごろ早見表
| 時期 | 時間帯の目安 | 方角・高さ |
|---|---|---|
| 11月下旬〜12月上旬 | 21時ごろ | 南の空・やや低め |
| 1月上旬 | 19時ごろ | 南の空・やや低め |
※上記は目安です。星の南中時刻は1日あたり約4分ずつ早くなっていくため、年・観測日によって多少ずれます。公開前にプラネタリウムアプリ等の一次情報で照合してください。

