1. 星座名・学名・略符・読み方
てんびん座/学名:Libra/略符:Lib/読み方:てんびんざ
2. 見つけ方
さそり座の赤い1等星アンタレスを目印にして、その西隣(右側)に広がる、やや暗い四角形を探すとてんびん座が見つかります。おとめ座とさそり座の間に位置し、黄道十二星座の一つに数えられます。

3. 観測に適した季節・時間帯
見ごろは6月〜7月上旬ごろです。21時ごろに南の空に見えます。
4. 日本からの見え方
見える(日本全国)。ただし南の空の低い位置に見えるため、南の視界が開けた場所がおすすめです。
5. 神話・由来
てんびん座は、正義の女神アストレアが手にしていた天秤を表すとされています。アストレアは人間たちの争いごとを裁く女神でしたが、人間の心が乱れ、武器を持って争うようになった鉄の時代に、地上を見限って天に昇り、おとめ座になったと伝えられています。そのとき愛用していた天秤も、おとめ座の足元にある星座として天に残されました。もともとてんびん座は、古代メソポタミアではさそり座の一部(さそりのはさみ)と考えられており、α星ズベンエルゲヌビは「南のはさみ」、β星ズベンエスカマリは「北のはさみ」を意味するアラビア語に由来します。
6. 含まれる代表的な天体
α星のズベンエルゲヌビは、望遠鏡で見ると2つの星が寄り添う連星として知られています。β星のズベンエスカマリは、肉眼で見える恒星の中では珍しく緑色に見えると言われる星ですが、実際の分光型は白色のB型星で、緑に見える理由ははっきりとはわかっていません。
7. 豆知識・トリビア
古代バビロニアでは、太陽がてんびん座の方向にある時期に秋分を迎えていました。「つり合い」を意味する天秤の姿は、昼と夜の長さがつり合う秋分の象徴でもあったと考えられています。
8. 観測に便利な機材
双眼鏡を使うと、α星ズベンエルゲヌビが2つの星に分かれて見える様子を楽しめます。
9. 関連する用語事典項目へのリンク
見ごろ早見表
| 時期 | 時間帯の目安 | 方角・高さ |
|---|---|---|
| 6月上旬〜中旬 | 21時ごろ | 南の低い空 |
| 7月上旬 | 20時ごろ | 南の低い空 |
※上記は目安です。星の南中時刻は1日あたり約4分ずつ早くなっていくため、年・観測日によって多少ずれます。公開前にプラネタリウムアプリ等の一次情報で照合してください。

