1. 星座名・学名・略符・読み方
かに座/学名:Cancer/略符:Cnc/読み方:かにざ
2. 見つけ方
ふたご座のポルックスと、しし座のレグルスのちょうど中間あたりを探します。3.5等より暗い星ばかりでたどりにくい星座ですが、周辺の明るい星を目印にすると見つけやすくなります。星座の中央あたりには、肉眼でも淡く白いシミのように見えるプレセペ星団(M44)が目印になります。

3. 観測に適した季節・時間帯
見ごろは3月中旬〜下旬です。3月下旬の21時ごろには、南の空高くに見えます。
4. 日本からの見え方
見える(日本全国)。3.5等より暗い星ばかりで目立ちにくいですが、黄道十二星座の一つとして知られています。
5. 神話・由来
ギリシャ神話では、英雄ヘラクレスが化け物ヒュドラ(九つの頭を持つ大蛇)と戦った際、ヒュドラに加勢した大きな蟹カルキノスの姿とされています。カルキノスはヘラクレスの足に挟みついて苦しめましたが、あえなく踏みつぶされてしまいました。しかしヘラクレスを苦しめたこの小さな勇気を、ヘラクレスを敵視していた女神ヘラが讃え、天に上げて星座にしたと伝えられています。
6. 含まれる代表的な天体
プレセペ星団(M44、散開星団。肉眼でも淡い光のかたまりとして見え、双眼鏡では無数の星に分かれる)。かに座γ星・δ星は、それぞれプレセペを挟んで「北のロバ」「南のロバ」(アセルス・ボレアリス/アセルス・アウストラリス)と呼ばれています。
7. 豆知識・トリビア
プレセペ星団の「プレセペ」はラテン語で「飼い葉桶」の意味。2頭のロバ(γ・δ星)が桶に集まって草を食べている様子に見立てられたことに由来し、英語では「Beehive(蜂の巣)」とも呼ばれます。1609年、ガリレオ・ガリレイが自作の望遠鏡でこの星団を観測し、肉眼では1つの淡い光にしか見えなかったプレセペが多数の星の集まりであることを初めて明らかにしました。
8. 観測に便利な機材
星座自体は暗い星ばかりで見つけにくいですが、双眼鏡があればプレセペ星団の星々の広がりを楽しむことができます。
9. 関連する用語事典項目へのリンク
見ごろ早見表
| 時期 | 時間帯の目安 | 方角・高さ |
|---|---|---|
| 3月中旬〜下旬 | 21時ごろ | 南の高い空 |
| 2月上旬 | 23時ごろ | 南の高い空 |
※上記は目安です。星の南中時刻は1日あたり約4分ずつ早くなっていくため、年・観測日によって多少ずれます。公開前にプラネタリウムアプリ等の一次情報で照合してください。

