1. 星座名・学名・略符・読み方
こいぬ座/学名:Canis Minor/略符:CMi/読み方:こいぬざ
2. 見つけ方
オリオン座のベテルギウスとおおいぬ座のシリウスを結んだ線から東側(左側)に目を向けると、黄色みを帯びた明るい星プロキオンが見つかります。こいぬ座は、このプロキオンと、すぐそばの暗い星ゴメイサの、わずか2つの星だけでできた小さな星座です。

3. 観測に適した季節・時間帯
見ごろは1月〜2月ごろです。21時ごろには天頂に近い高い空に見えます。
4. 日本からの見え方
見える(日本全国)。天頂近くの高い空に見えるため、街明かりの中でも観測しやすい星座です。
5. 神話・由来
こいぬ座には、ぶどう酒にまつわる悲しい物語が伝えられています。アテネの王イカリオスは、酒の神ディオニソスからぶどう酒の作り方を教わり、農民たちにふるまいました。ところが、初めて酒を飲んだ農民たちは酔いつぶれてしまい、毒を盛られたと勘違いしてイカリオスを殺してしまいます。愛犬マイラは主人の亡骸を探し出すと、悲しげに鳴いて王女エーリゴネーに知らせました。父の死を知ったエーリゴネーは絶望して命を絶ち、忠犬マイラもその場から離れず、後を追うように死んでしまいます。この3人(3匹)を哀れんだ神々は、イカリオスをうしかい座に、エーリゴネーをおとめ座に、そしてマイラをこいぬ座(プロキオン)として、天に上げたと伝えられています。
6. 含まれる代表的な天体
α星のプロキオンは0.3等ほどの明るさで、全天でも屈指の明るい恒星です。「犬の先駆け」を意味する名のとおり、おおいぬ座のシリウスより一足先に東の空へ昇ってきます。地球からの距離は約11.5光年と、太陽系にごく近い恒星の一つです。β星のゴメイサは2.9等の暗い星で、プロキオンとは対照的な存在です。
7. 豆知識・トリビア
プロキオン、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベテルギウスの3つの1等星を結ぶと、正三角形に近い「冬の大三角」が完成します。こいぬ座はわずか2つの星でできた小さな星座ですが、冬の夜空になくてはならない存在です。
8. 観測に便利な機材
プロキオン自体は肉眼でも明るく見つけやすい星ですが、双眼鏡があれば、周辺の淡い星々とのコントラストをより楽しめます。
9. 関連する用語事典項目へのリンク
恒星/光年/冬の大三角/シリウス/おおいぬ座/オリオン座/おとめ座/うしかい座
見ごろ早見表
| 時期 | 時間帯の目安 | 方角・高さ |
|---|---|---|
| 1月中旬〜2月上旬 | 21時ごろ | 南〜天頂の高い空 |
| 2月中旬〜下旬 | 20時ごろ | 南の高い空 |
※上記は目安です。星の南中時刻は1日あたり約4分ずつ早くなっていくため、年・観測日によって多少ずれます。公開前にプラネタリウムアプリ等の一次情報で照合してください。

